第10回 自分に合った枕選び

「枕は高さと素材で決まります。」デパートの枕専門店で、ピローフィッターに枕の選び方について聞いたら、基本はこの2ポイントだそう。ピローフィッターとは、眠りに関する知識が豊富で、それを使ってお客一人一人の枕選びをサポートする枕のプロ、全国展開する、某枕専門店が認定する資格だ。
さっそく、ピローフィッターに自分に合う枕を選んでもらった。まず、頚椎弧という、首のカーブの深さを測った。「まっすぐ自然に立って、あちらの点を見て下さい。」と言われ、頭の後ろを計測器で固定され、測ると、1.9cmだった。小柄な人に多い1番低めのサイズ、1号が丁度ぴったり。ちなみに、サイズは5号まである。
次にベッドに横になり「あとは、お客様の好みで素材や形をいろいろな枕で試して決めて頂きます。柔らかめ、固めのどちらが好みですか?」。素材は柔らかめだと、羽、羽毛、ポリエステル綿、低反発発炭パイプ、低反発ウレタンフォーム、固めだと、そばがら、パイプ(プラスティックの小さな粒)がある。形も中央がへこんだもの、長方形の平なもの、波打っているもの、など。でも、フランスでよく見た四角く、中央が盛り上がったふかふかの枕は一つもなかった。「外国では、ベッドにいろんな大きさの枕をたくさん置いてありますよね、あれは、重ねたり、寄せたりして自分の心地良い高さや大きさ、形を作るためなんですよ。」と。私の今使っているのは、フランスで買ったふかふかの柔らかい大きな枕で、とっても寝心地が良いので、柔らかめを頼んでみた。一般的に女性は柔らかめ、男性は固めを好む傾向があるそう。まず、薦められたのは、頚部支持構造という形状の枕で、長方形の枕の中央がへこみ、両サイドが高めで、首筋のあたるところが首のカーブの高さ(私は1.9cmで1号)に合わせたもので、それが2枚重なったパピヨンという枕。中の素材はシルクとポリエステルの混合でふかふかで柔らかい。寝てみると、いつもなら枕が高くてもっと顔が下に向いて首が曲がってしまい、首の前にしわができてしまうのに、自然に上を向くようになり、首、肩、体がとっても楽で心地良い。「寝返りを打ってみて下さい」。左右に寝返りを打つと、両サイドが盛り上がって柔らかいので、顔をソフトに受け止めてくれ、自由に動ける。すーっと眠りに入れそう。同じ形で羽毛を試したら、少し硬めで心地悪い。何年か前に流行った低反発ウレタンフォームという、頭の形状に合わせてゆっくりと沈み込んでいく枕も試した。沈み込むときは気持ち良いのだが、頭が一箇所にはまり固定されすぎて、寝返りが打てない。そうなると、動きが制限され、何度も目が覚めたり、窮屈になって返って肩こりになるそうだ。枕は寝返りを打ちやすいというのも大事なポイントなのだそう。
私に合った枕は、パピヨンの1号18,900円也。高っ!「SALEで安くなりますか〜?」。常に定価のままだそうで・・・、残念。
不眠や肩こりで悩んでいる人には、この値段でも、よく売れているそう。メンテナンスは枕によって違うが、この枕は、日光乾燥させ軽くたたき、時々手押し洗いでOK。交換の目安は1〜2年。だんだんへたってくるので、自分に合わない高さや形になってしまうからだ。「海外で眠れなく困っている友人の枕も選べますか?」と聞いたら、「最終的にはご本人が寝てみて気持ちよいと感じ、気に入るかどうかが大事ですから」。一時帰国の時にでも、是非!