フランスのベスト1フローリストの店と花の教室

 モンパルナスで花店Georges Françoisを営む、ジョルジュ・フランソワさんは、フランスの花業界で最も有名なフローリストだ。60年代に前衛フローリストとして名を馳せ、カトリーヌ・ドヌーブ、故フランス大統領ミッテラン、イヴ・サンローラン、ケンゾー、ジャン・フランコ・フェレなどを顧客にもち、モード・コレクション会場で花のデコレーションも手掛けた。また、ブーケに果物を取り入れたり、今でこそポピュラーなブーケ・ロン(円形ブーケ)を確立し、広めたのも、フランソワさんだ。
同店の共同経営者、佐々木智子さんはアートの勉強のために渡仏。ショップカードやグリーティングカードなどを制作し、そのプレゼンテーションにたまたま訪ねた花屋で2007年から働き始めたのが花との出会いだったという。「それまで自分がして来たこととは異なりますが、何かの縁、と思って。ところが、花に魅せられ、花から呼ばれているような感覚を持つようになり、気がついたら花の世界に浸っていました」。そこで知り合ったフランソワさんに共同経営を提案され、店をオープンしたのが、去年の9月だ。
今までパリの6区、7区などの中心地区で店を何件も開いてきたフランソワさん。一定の場所でずっと仕事をすることを望まず、店が有名になると閉店し、また一から新しい店を始めるという、まさに安定を望まない、前衛フローリストだ。もちろん、馴染みの客は新しい店にも足を運ぶし、また、通りかかった人が「ここが新しいフランソワの店ね。表に置いてある花を見ただけで、彼のものだとすぐ分かったわ」なんて店内に入ってくることも。
また、親日家として知られるフランソワさんは日本のメディアにもよく紹介され、日本で特別講座を開いたこともあり、2001年のエルメス銀座オープン時の花のデコレーションも担当した。過去20年に渡ってパリで何人もの日本人研修生を受け入れ、藤田京子さんをはじめ、彼の元から巣立って活躍する日本人フローリストも少なくない。
同店では、フラワーアレンジメントの教室を開いており、個人または少人数のグループレッスンで、1時間100euros~(花材込み)。料金は季節や花材によって異なるが、bisou読者には特別割引あり、とのこと。詳細は直接、問い合わせを。

Georges François
住所:36-38, rue Delambre 75014
TEL:01 43 20 52 34 
mail :georgesfrancoisfleurs@gmail.com
Métro :Montparnasse Bienvenüe, Edgar Quinet

(写真CAP)
佐々木さんとフランソワさん


欧州にて感じる日本の風、パリ地唄舞教室


「地唄舞とは『静』のなかにあるダイナミズム。内へ内へ表現をためていき、そこで心の動きを伝えていきます」。
名取名「古澤侑紗」こと宇納小百合さんは、現在パリを拠点に活動を続ける地唄舞の舞手の一人だ。今年11月だけでも、アイルランドはダブリン、フランスはリヨンと二ヶ国で公演。そのリヨン公演では、2008年イタリア、ラヴェンナ・フェスティバルでの公演に続き、大河ドラマで琵琶演奏を手がける薩摩琵琶の第一人者、田中之雄氏とのコラボレーションも行った。
そんな宇納さんに、まず伺った。地唄舞と日本舞踊はどう違うのか? 
「もちろん、地唄舞は日本舞踊の一種です。しかし、一般的にいわれている日本舞踊(歌舞伎舞踊)とは異なります。日本舞踊の場合、特に求められるものは様式美。つまり決められた型をいかに美しく見せるかということです。一方で、地唄舞はもっとふわふわしていて抽象的。音にあわせつつも、逐一あわせているわけではない。所々であわせつつ、間では自由に振舞える。つまり振り付けに幅が出せる踊りです。その抽象さが日本舞踊と比べ、舞に融通をきかせています。ゆえに異分野の音楽とコラボレーションをしても、受け入れられる懐の広さがあります」。
ヨーロッパでの公演は、普段日本文化に触れる機会のない観客が多いだけに、かなりの好奇心をもって見られるという。今まで上記の国々に加え、アメリカ、ドイツと精力的に活動を展開してきた宇納さん。目下の目標を聞いてみた。
「ありきたりかもしれませんが、とにかく続けること。様々な場所で公演を重ねつつ、活動を広げていくことが大切だと考えています」。
その考えから、現在居を構えているパリでは、定期的に地唄舞の教室も開いている。伝統芸能といっても肩ひじの張ったものではない。運動不足の解消を目的に気軽に参加されている方も多いのだとか。生徒の内訳は日本人とフランス人が半々。年齢層も10代から50代までと幅広い。
「地唄舞の効果は、肩こりや腰痛の防止、足腰の強化だけではありません。基本の所作は、常に下腹やお尻周りの筋肉を意識した動きです。したがって引き締め効果やヒップアップも期待できます」。
稽古は個人指導とグループ指導の2種類。個人指導は1〜3名で1時間26eurosでスケジュールは相談の上。グループ指導はパリ日仏文化センターで土曜日に開催。詳細は個人レッスンに関しては、宇納小百合さん06 2987 3997グループレッスンに関しては日仏文化センター01 4348 8364に直接、問合わせを。

写真©Carlo Frolivesi
フランス人のお弟子さんも多い