| フランスで生まれ育った子どもを伴っての日本への引越し。子どもの教育はどうしよう?アメリカン・スクールはあるけれど、フランス語の、しかも本国同等の質の教育を受けられるフランス人学校が日本国内にあるのだろうか……。
京都にある西日本唯一の在外フランス人学校・関西フランス学院は、そんな不安を解消してくれる学校のひとつ。フランス海外教育庁の公認・監督下にあり、フランス文部省が定める正規教育カリキュラムを日本で受けられる数少ない学校だ。1997年に設立され、現在では幼稚園から高校課程までを開設している。
この学校の特長は、本国を上回る教育の質。高校課程のバカロレア合格率は100%を誇り、グランゼコルのIUTやSciences Poに進学する生徒もいる。そこで、関西フランス学院で理事長を務める水鳥ソフィーさんにうかがった。そのクオリティを保つ秘訣とは何か?
「チューターによる少人数の個別指導です。本校の場合、中学生以上はCNED(フランス文部省通信教育)に登録します。これは本来、子どもが自宅で取り組むものですが、本校はCNEDサポート校のため、各教科チューターの監督の下、学校にて学習できます。幼稚園と小学校課程に関しても、教員資格を有するフランス人教師が授業を行い、質の維持には最大限の配慮をしています」。
フランス本国から転入してくる生徒も、学習レベルの高さと量の多さに驚くことが多いのだとか。しかし、これだけフランス色が強いと、今度は日本語教育がおろそかにならないだろうか?
「カリキュラムに多く日本語を取り入れています。例えば、小学校課程の正規授業内に3時間半、それ以外に週3時間の日本語のオプション授業があります。一言でバイリンガル教育といっても容易ではなく、日仏家庭の子どもでも、日本で地元の学校に入るとフランス語から遠ざかりますし、フランスで地元の学校に通ったとしても、現地日本語補習校だけでは限界があります。子どもたちのアイデンティティを尊重し、日仏双方の言語・文化を深く理解する、日本とフランス語圏の国々の架け橋となる人材育成を視野に入れ、教育にあたっています」。
教員が日々しっかりと威厳を持ちつつも、暖かく生徒たちに接する。そのため、人の意見を聞き、他者に対する思いやりをもつなど、礼節を重んじる豊かな人格形成がはかられるという。また保護者の間にも、国際校にありがちな気取った空気はなく、教職員と協力して、活き活き和気藹々と学校の活動を支えているそうだ。
生徒の内訳は、日仏家庭の子どもが全体の50%、在日フランス人家庭が15%、その他の国籍の家庭が35%を占める。フランス語圏以外の家庭の子どもが入学する場合、小学生以上は基本的に一定のフランス語能力が求められるが、応相談とのことだ。詳細は直接問い合わせを。
学校のサイト:http://www.ecolefrancaisedukansai.org/
e-mail:efk81@k2.dion.ne.jp
保護者会(APEK)ブログ:http://apekkansai.blogspot.com/
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