偽アンチウィルスソフトにご注意

「パソコンを使っていたら急にアンチウィルスソフトが表示されて38個もウィルスを見つけたので対応してほしい」とお客様から連絡があった。このお客様は年間サポート契約があり、アンチウィルスソフトはほぼ毎日パターンファイル更新し、最新版の状態でパソコンを守っているはずであったが。
パソコンを拝見すると、確かにアンチウィルスらしき画面がバーンと表示され、さらに「このシステムはウィルス感染の疑いがあります」、またWordなどのプログラムを起動させると「ウィルスに感染する危険性がありますが、それでも開きますか?」などの警告メッセージが・・、「一体、どうなっているのだろうか?」
そのソフト名は“Internet Security 2010”と如何にもアンチウィルスらしい名前。しかし私はそんなソフトを入れた記憶はない、有名企業のアンチウィルスシステムをちゃんと入れたはずだ。ところが、パソコンを起動するたびにこの“Internet Security 2010”が勝手に起動し、丁寧にパソコンの中を検索してくれ、「38個ウィルスを見つけました」とのメッセージまで表示されるから、驚く。
実はこの“Internet Security 2010”自体が問題のあるソフトで、通称スパイウェアとかマルウェア、アドウェアという、ウィルスとはまた違う感染型のソフトウェアなのである。この脅し文句を鵜呑みにし、「解決するにはFULL Versionを買ってください」なんて指示に従うと、その購入画面に誘導される・・。 ここまでくると分かりますね。
このソフトこそが偽アンチウィルスソフト。名のあるソフトに似た名前で偽の警告メッセージや、危険を示すアイコンを表示してユーザを驚かせ、支払いをさせる手口の詐欺です。残念なことに最近、このタイプのソフトの被害に遭う方が多くなってきました。
「えぇ?偽アンチウィルスソフト?見分ける方法は?」
それは、まず自分のパソコンにどんなアンチウィルスソフトが入っているか確認をしてください。一般的にNorton、Trendmicro、McAfeeなど有名メーカーのものが入っています。 そしてある日、上のような警告が出た場合、表示されたウィンドウに自分の使っているソフトの名前があるかどうかを確認してください。 
 もう一つの見分け方として、偽アンチウィルスソフトは英語版が多い。これまで解説した警告メッセージは英語で表示されており、もともと入っていたソフトが日本語版なのに、何で英語表示?と思った場合は、慌てず警告メッセージのウィンドウをキャンセルするかXをクリックして閉じましょう。そして念のため、自分のパソコンのアンチウィルスソフトのパターンファイルを更新し、全スキャンを行なってください。ただ、スパイウェアはウィルスとは定義が異なり、アンチウィルス専用ソフトでは発見できないことがあるので、スパイウェア専用のソフトMalwarebytes’やSpybotなどをダウンロードしてスキャンをかけましょう。
 さらに、Googleなどで、「Internet security 2010削除ツール」と検索をすると、removal toolと称して削除ツールらしきものをインストールさせ、別の悪意あるソフトに感染させる手口もあるので、こういった駆除は専門家に見てもらう事をお勧めします。
ご参考までに、偽アンチウィルスソフト・スパイウェア/マルウェア/アドウェアのリストを。
Internet Security 2010  
XP Antivirus
EXPERT ANTIVIRUS
System Live Protect
WinAntiVirus

文 佐藤弘一
さとう こういち 1972年生まれA型牡羊座。カステラ好きの大甘党。在仏12年目に、パリでITシステム会社シュークルキューブ テクノロジーズを設立。フランスの企業様および日本人を熱くサポート。皆様をパソコンのストレスから解放し、楽しく利用してもらいたいと思っております。
www.sucrecube.fr