プロヴァンス・ダジュールの鷲巣村ボーム・レ・ミモザBormes les Mimosasはイエールから20キロほど東の小高い丘の上にちょこんとたたずんでいます。
地上104メートル、村の頂上にある城跡からはこの地方特有のオレンジ色の瓦屋根が、その先には青い地中海とイエール諸島が一望できます。
村は中世期(最古のもので12世紀)そのままの面影を残し、当時の彫刻が残るポーチや南仏らしい暖色で彩られた壁面に囲まれた小道を歩けばおとぎ話の世界にタイムスリップした気分。
2月のミモザ開花を皮切りに、アーモンド、アジサイ、ランタナ、ハイビスカス、ブーゲンビリア、ストレルチアなど、ほぼ1年を通じて季節の花が楽しめ、イエール同様、ここ十数年間ヴィル・フルーリ・四つ花マークに指定されています。このヴィル・フルーリとは植物で美しく整備された町に与えられる称号で、四つ花マークは最高クラスを意味します。
5月〜9月までは日時計が目印のサン・トロフィーム教会L'Eglise Saint Trophymeに面した「ブーゲンビリアの階段」はひときわ美しく、訪れる観光客の格好の撮影スポット。
海側ブレガンソンBreganconの海岸の砦は1968年より大統領官邸となっており、シラク大統領がヴァカンスで訪れる折には必ずサン・トロフィーム教会でミサを受けるとか。18世紀建築の教会内及びフレスコ画が1999年に修復されています。
一足早いミモザ・カーニヴァル
紀元前に発祥したボーマニBormaniという集落が中世期以降ボームBormesと呼ばれるようになりました。
18世紀後半、イギリス人キャプテン・クックがオーストラリアよりアカシア科の植物・ミモザを持ち帰り、19世紀半ばには、気候温暖なコート・ダジュールで冬を過ごす裕福なイギリス人たちが自分の別荘の庭を彩るためにこのミモザを持ち寄りました。
以来コート・ダジュール沿いに広範囲にわたって繁殖するようになったミモザ。
1968年にはボームの村は”ボーム・レ・ミモザ”と改名され、現在では160種に及ぶ品種のミモザを栽培しヨーロッパ各地に輸出しています。
この村では、シンボルであるミモザの開花(2月〜3月)にあわせ、毎年2月中旬にカーニヴァルを行います。
ミモザをふんだんに使った山車が村のメインストリートを行進するこの一風変わったカーニヴァルは県をまたいでも評判で、ニースやマルセイユからも一目見ん、いや、今年も見ようと多くの観光客が押し寄せ、普段は閑散とした村が人・人・人であふれるのです。
春待ち遠しいこの時期、黄色いフワフワのミモザの花は南仏の青い空に映え、冬の終わりを優しくささやいてくれるよう。ボーム・レ・ミモザの魅力は夏だけでは語り尽くせないのです。
アクセス方法
イエール・バスセンターより103番のバスで30分、Bormes le Pin下車、丘を登ること徒歩30分で村の中心部に到着。
ボーム・レ・ミモザ観光局公式サイト
http://www.bormeslesmimosas.com/
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